『その着せ替え人形は恋をする』1期はどこまで放送された?原作との比較で徹底解説

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2022年冬、深夜アニメ枠にひときわ鮮やかな熱をもたらした作品──それが『その着せ替え人形は恋をする』です。

原作は福田晋一による同名漫画。アニメ化によって広く知られるようになった本作ですが、その1期では「どこまでの原作が描かれたのか」という問いが、放送終了後もたびたび話題になっています。

「アニメの続きを漫画で読みたい」「どの巻から買えばいいのか」「原作と違いはある?」──そんな検索ニーズに応えるべく、本記事ではアニメ1期の放送範囲を正確に振り返りつつ、原作との比較や補足情報を丁寧に解説します。

物語のはじまりとして多くの視聴者を魅了したアニメ第1期が、何を描き、何を描かなかったのか。

その輪郭を、静かに、しかし確かに言葉でなぞっていきましょう。

第1章:アニメ『その着せ替え人形は恋をする』1期の放送範囲とは

『その着せ替え人形は恋をする』第1期は、全12話構成で2022年1月から3月にかけて放送されました。

制作を担当したのは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などでも知られるCloverWorks。繊細な演出と色彩設計で、原作の“質感”を見事に映像化しました。

・アニメ1期の話数と放送期間

  • 放送時期:2022年1月8日〜3月26日
  • 放送局:TOKYO MX、BS11ほか
  • 話数:全12話
  • 監督:篠原啓輔
  • シリーズ構成・脚本:冨田頼子
  • キャラクターデザイン:石田一将

この12話で描かれたのは、原作漫画の第1巻第1話から第5巻第39話までの内容に相当します。

・アニメが描いた原作の範囲

物語の起点となるのは、ひな人形の顔を一人で作り続けていた主人公・五条新菜(ごじょう わかな)が、クラスのギャル・喜多川海夢(きたがわ まりん)と出会う第1話。

そこから、初めてのコスプレ衣装制作、ジュジュ様との出会い、さらには二度目の衣装制作とイベント参加を経て──

最終話では、夏の夜の花火大会で交わされる、海夢の「好きだよ」という言葉へとつながっていきます。

つまり、アニメ1期は「はじまりの恋」に至るまでの、関係性構築の物語であると同時に、コスプレという“表現”を通して自己と他者を知っていく成長譚でもありました。

・最終話のタイトルと意味

第12話のタイトルは、そのまま作品の名前でもある「その着せ替え人形は恋をする」。

喜多川海夢が「好きだよ」と言った瞬間の、やや強張った表情と、返答しきれなかった五条のまなざし。

この「恋をする」という動詞は、過去でも現在でも未来でもなく、継続する気持ちとしての現在進行形で語られています。

あの一言で、本作は単なる“青春のときめき”ではなく、感情を着せ替えていく物語であることをそっと告げたようでした。

・アニメオリジナルの補完描写

なお、アニメでは一部オリジナルの演出や補完が見られます。

  • キャラクターの視線の間合い
  • 静止時間を意識したカット構成
  • 布や肌の質感を意識した色彩と動き
  • 日常パートの繋ぎ描写の追加

特に五条の作業風景や、海夢の部屋でのやりとりなど、原作では一瞬で終わるシーンが丁寧に描かれており、二人の距離の変化がより自然に感じられる構成となっていました。

第1期は、「物語の核にある関係性の萌芽」を明確に提示したという点で、原作読者にとっても十分な満足感を与える仕上がりだったといえるでしょう。

第2章:原作との比較——カットされたシーンと強調された描写

アニメ『その着せ替え人形は恋をする』第1期は、原作漫画に対して概ね忠実な構成を保ちながらも、いくつかの調整が加えられています。

「アニメで見て惹かれたけれど、原作ではどう描かれているのか?」──そんな問いに応えるべく、この章では原作とアニメの差異をいくつかの角度から丁寧に検証していきます。

そこには、媒体が異なるからこその選択と、演出上の工夫がありました。

・描かれなかったコマの背景

まず注目すべきは、原作に存在していた「モノローグ」や「間」の描写が、アニメでは一部省略・再構成されている点です。

たとえば、五条が初めて海夢のために衣装作りを引き受けようとする場面。

原作では「オレがやるって言ったこと、後悔してないのか……」という彼の葛藤が、ページいっぱいの間とともに描かれます。

しかしアニメでは、テンポを意識してこの内面の逡巡がやや簡略化され、代わりに表情と視線の演技で補われています。

セリフにならない感情を、どこまで画として定着させるかという点において、アニメと漫画のアプローチの違いが顕著です。

・再構成によるテンポの違い

また、いくつかのエピソードでは「時系列」の入れ替えも行われています。

第7話「しゅきぴとおうちデートやばっ」は、原作よりも早い段階で挿入されており、視聴者にとっての“距離の近さ”を早く実感できるように調整されています。

これは、12話という制限の中で、五条と海夢の関係性の進展をより印象づけるための演出上の判断だったと考えられます。

コスプレ衣装の制作過程と、イベント参加の高揚感──原作では丁寧に段階を踏んで進行していくプロセスが、アニメでは「表情の連なり」としてテンポよく表現されています。

・コスプレ制作シーンの濃度

原作の核のひとつでもある“衣装づくり”に関しては、細かな縫製手順や布地の選び方などがかなり省略されている印象です。

たとえば、五条がロックミシンを初めて使うシーンでは、原作ではトラブルや確認作業の様子が数ページにわたって描かれていますが、アニメでは一連の作業が比較的スムーズに進行しています。

これは、時間制約のある映像媒体で細部のリアリティをどこまで見せるか、というバランスに関わる部分です。

結果として、“技術”ではなく“関係性”に焦点を置いた描写に比重が置かれており、物語の主題に沿った演出だともいえるでしょう。

・「花火大会」シーンの演出比較

そして何より象徴的なのが、最終話の「花火大会」シーン。

原作では、風景描写よりも海夢の台詞と五条のリアクションに集中したコマ運びで展開されます。

一方、アニメでは一瞬の沈黙や遠くで鳴る花火の音、顔を照らす光など、視覚と聴覚を駆使した“余白の演出”が非常に効果的に用いられています。

「好きだよ」という海夢の言葉が、単なる告白ではなく、ずっと続いてきた“好き”の積み重ねであることを、絵の中で語ろうとしているのです。

アニメという形式が持つ「時間を支配する力」が、恋の輪郭を優しく引き寄せた瞬間だったと感じます。

総じて、アニメ第1期は原作の流れを尊重しつつも、“描くべき感情”を選び取って再構成した、完成度の高い映像化といえるでしょう。

第3章:アニメ1期の続きは原作漫画の何巻から?

アニメ第1期を見終えたあと、「この続きが気になる」と思った方も少なくないはずです。

五条と海夢の距離感が微妙に揺れる中で、物語はどのように進展していくのか──。

ここでは、アニメの最終話の“その後”を読むには、原作漫画のどこから読み始めればよいかを明確にお伝えします。

また、物語の展開や新キャラクターの登場についても概観していきます。

・第6巻第40話からがアニメ未放送エピソード

アニメ第1期の最終話は、原作漫画第5巻第39話までに対応しています。

したがって、アニメの続きから原作を読みたい方は、第6巻の第40話からスタートするのがベストです。

ここからは、花火大会以降の五条と海夢の新たな日常が描かれます。

すでに親密になったふたりの間に、再び“衣装”という名の物語が訪れる段階です。

・第6巻〜第9巻:文化祭編の始まり

第6巻以降では、文化祭をきっかけにした新たなコスプレ依頼や、個々の思惑が絡みあうエピソードが展開されます。

特に注目なのは、ジュジュこと乾紗寿叶(いぬい さじゅな)の妹・乾心寿(いぬい しんじゅ)の本格登場です。

  • “地味キャラ”の心寿がコスプレに挑戦する葛藤
  • 海夢が彼女を全力で応援する姿勢
  • 五条が少しずつ「ひとりで背負わなくなる」変化

コスプレという外面的な要素を通じて、それぞれの「内面の美しさ」が照らされていく展開は、1期以上にキャラクターの奥行きを感じさせます。

・第10巻以降:物語はより“深い想い”へ

第10巻以降では、物語のトーンがやや変化します。

それは「恋」のあり方そのものに向き合っていくフェーズ。

五条と海夢の距離感は、もはや単なる“友達以上恋人未満”では語れない、“持続する想い”のかたちへと移っていきます。

例えば、五条が自分の将来について初めて真剣に考え始める描写や、海夢が自分の「好き」がどのような質を持っているのかを自覚する場面など。

それは決してドラマチックではないけれど、日常を重ねるうちに浮き彫りになる感情の温度です。

・全114話完結済みの情報も補足

2025年3月21日、『その着せ替え人形は恋をする』は原作コミックにおいて最終回を迎えました。

全114話(単行本全13巻)という程よい長さの中で、物語は幕を閉じます。

完結済みという点でも、今から読み始めるにはちょうどよいタイミングといえるでしょう。

アニメ第2期は2025年7月より放送予定であり、第6巻以降の内容が主に描かれることが予想されます

放送前に原作で先に読んでおきたい方も、心寿の登場から再度盛り上がる文化祭編は必読です。

恋も、衣装も、誰かと共につくることの尊さ。

アニメ1期のその先には、また違った“優しさの輪郭”が広がっています。

第4章:『その着せ替え人形は恋をする』アニメ第1期の魅力とは

『その着せ替え人形は恋をする』のアニメ第1期は、原作ファンの期待を超えるクオリティで話題となりました。

それは単に「原作に忠実だった」というだけではなく、アニメという表現形式だからこそ可能だった“感情の可視化”が、随所にあったからです。

この章では、アニメ1期の魅力を、声優、演出、映像、音楽という四つの観点から解き明かしていきます。

・声優陣の好演

喜多川海夢を演じたのは、新人声優ながら圧倒的な存在感を放った直田姫奈(すぐた ひな)。

オタク趣味全開で話す早口のテンションと、恋に揺れる繊細な呼吸を絶妙に切り替える演技は、海夢というキャラクターの“人間らしさ”を際立たせました。

一方、五条新菜役の石毛翔弥も、静かな語り口の中にこもる誠実さと、時折見せる戸惑いを丁寧に演じています。

特に、衣装制作に没頭する時の集中した声のトーンや、海夢の何気ない言葉に揺れる瞬間の間合いの取り方など、言葉にできない心の動きが伝わる名演でした。

・映像の丁寧な描写

アニメ化に際して最も注目された要素のひとつが、CloverWorksによる映像美です。

キャラクターの瞳、肌、布、汗、息──そうしたディテールが、執拗なまでに丁寧に描かれています。

  • 海夢のまつ毛の長さ
  • ウィッグ越しの首筋
  • 布地の光沢と動き
  • 日の差す和室の空気感

これらはすべて、“フェチズム”という言葉で片づけてしまうにはもったいない。

むしろ、「好き」という気持ちの温度を、視覚的に触れられるかたちで提示しようという試みと感じられます。

・CloverWorksならではの演出力

映像演出の中で特筆すべきは、「間」の扱い方です。

キャラクターが言葉を飲み込む瞬間、目を伏せる仕草、視線が交わるまでの数秒間。

これらを、冗長にせず、しかし省略もせずに描き切ったバランス感覚は、CloverWorksならではといえるでしょう。

たとえば第4話で、五条が海夢に「もっと可愛くなれると思って」と言った後の沈黙。

アニメではそこにBGMを消し、視線と息づかいだけで“気持ちが動いた”ことを描いています。

視覚ではなく、空間そのものに感情を置いていく演出が、この作品の“恋愛”をより深いものへと昇華させました。

・主題歌の訴求力

作品世界を彩る音楽も、忘れてはならない要素です。

オープニングテーマは、スピラ・スピカによる「燦々デイズ」。

爽やかなポップチューンに乗せて、海夢の“好き”が始まっていく予感が高らかに歌われています。

一方、エンディングテーマ「あかせあかり/恋ノ行方」は、一転して夜の余韻を感じさせる切ないメロディ。

「好き」の答えは出ないまま、それでも今日を生きた二人の足音が、静かに心に響きます。

また、劇伴(BGM)も映像と密接に連動しており、

  • 和室での衣装作りに流れるミニマルな旋律
  • イベント会場での高揚感を支えるビート

など、音楽が感情の“輪郭線”を引いているような印象を受けます。

アニメ第1期の魅力は、こうした声・画・音が交差しながら、「誰かを好きになることは、こんなにも美しいんだ」と、さりげなく教えてくれるところにあるのかもしれません。

第5章:原作漫画とアニメを両方楽しむために

『その着せ替え人形は恋をする』は、アニメと原作漫画、それぞれに異なる魅力があります。

アニメで作品世界に触れた人が原作へと進むことで、キャラクターたちの息づかいや心の揺らぎを、より深く感じることができます。

この章では、原作とアニメをどのように行き来しながら楽しむか、そのポイントをお伝えします。

・アニメの続きから読む場合

前章でも触れたように、アニメ第1期の続きは原作第6巻第40話からです。

花火大会の翌日、五条と海夢の「日常」が再び始まります。

そこにはもう、初めて出会った頃のぎこちなさはありません。

ですが、関係が深まったからこそ、“踏み込めない距離”もまた浮かび上がってきます。

物語は文化祭や新キャラとの出会いを経て、恋愛と創作、そして将来の選択へと軸を移していきます。

アニメでは描ききれない細やかな心情描写が、原作では豊かに描かれています。

・第1巻から改めて読むと見えてくる「表情」

もし時間と興味に余裕があれば、第1巻から原作を読み直すことをおすすめします。

なぜなら、アニメではカットされたモノローグや、微細なコマ運びの妙が随所に散りばめられているからです。

  • 五条が“職人”としての自信を持てずにいる背景
  • 海夢が「好き」に気づいていく速度
  • 細かいしぐさの違いが意味する感情のグラデーション

漫画は、「目を留めて読む」メディアです。

だからこそ、キャラクターの心の動きに、より静かに寄り添える。

読者自身がその場の空気に“とどまる”ことができる媒体ならではの深みがあります。

・電子書籍と単行本の選び方

原作漫画は、紙の単行本と電子書籍の両方で楽しめます。

  • 電子書籍:すぐに購入・読了でき、スマホやタブレットで読書しやすい
  • 紙の単行本:特装版などの限定特典がつく場合あり。コレクションにも最適

特に紙の単行本では、カバー裏のイラストやおまけページなど、作者の遊び心が感じられる要素も多く、作品を“持つ”喜びがあります。

どちらを選ぶかは、読書スタイルや好みによって決めていい。

大切なのは、どんな形でも、物語に触れ続けるということです。

・第2期放送前の復習にも最適

2025年7月からは、待望のアニメ第2期の放送が控えています。

物語は新たなコスプレ企画や文化祭、そして五条の進路をめぐる葛藤へと展開していきます。

アニメを楽しむ準備として、原作を一足先に読んでおくのは非常に有意義です。

また、アニメ1期を再視聴することで、五条と海夢の関係性の始まりに再び目を向けることもできます。

「どうして彼は、彼女の“好き”に気づかなかったのか?」

あるいは、「気づいていても、言葉にできなかったのか?」

物語の“その続きを見届けたい”という気持ちが、アニメと原作を往還する読書体験を豊かにしてくれます。

まとめ:『その着せ替え人形は恋をする』第1期は、物語の「はじまり」としての完成形

アニメ『その着せ替え人形は恋をする』第1期は、原作第5巻第39話までを描き、物語の“はじまり”として見事に機能していました。

五条と海夢という異なる世界に生きていた二人が、コスプレという橋を通して出会い、自分の「好き」を認め合っていくプロセス。

そこに込められたのは、派手なドラマではなく、人と人とが距離を縮めていくときの、かすかな勇気と照れくささでした。

原作とアニメを比較することで、それぞれの媒体が持つ“語り方”の違いが見えてきます。

省略された場面の代わりに加えられた「間」や「表情」。

あるいは、再構成によって浮かび上がる感情の輪郭。

そのどれもが、作品をより深く理解するための手がかりになります。

そして、物語はまだ続いています。

2025年7月からはアニメ第2期が放送予定。原作もすでに完結を迎えており、全13巻というちょうどよい長さで、今からでも十分追いつけます。

「彼女は言った。“好きだよ”って。でも、それはまだ“答え”じゃない。」

その続きを知ることは、わたしたち自身が誰かを想うときの気持ちに、もう一度そっと触れてみることなのかもしれません。

『その着せ替え人形は恋をする』──そのタイトルの意味は、観るたびに少しずつ変わっていきます。

だからこそ、今日またこの物語を振り返ることに、ちゃんと意味があるのだと思います。

見逃した、と思っても大丈夫。

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